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Channel: MOTO GUZZI な おじさんの趣味とこだわりについて
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BLUE ・・・TRAD・・・的な・・・・

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大学に入ってクラブでようやく意見が言える立場になりかけの1977年の夏、
ワシはキャンパス内で花咲く体育会系クラブのメンバーがお揃いで着ているスタジャンに憧れていた。

それまでお揃いで着たものは、ボーイスカウトの制服と高校の部活のadidasのジャージぐらいのもので、自分達のアイデンティティの象徴たるまともなクラブジャケットには相当の思い入れがあった。

学内を闊歩するパイルのロゴマーク入りのそれらは、ダサいのから恰好良いものまで
玉石混交だったが、無いよりはあった方が全然良い。

イメージ 1
丁度こんな感じ・・(ネットから拝借:当時の写真見つかったらUPします)

しかしだ・・・ワシの入ったクラブは体育会ではなく、運動系のサークルですらない
が、歴史と伝統だけはある税法研究会や会計学研究会と同列の文化系の老舗クラブ、
放送研究会だった。

まるでスタジャンなど縁が無いクラブだった。

しかしどうしてもお揃いのマークとカラーコーディネーションのスタジャンを
皆で着たいワシは、夏の定期総会の時に下級生の分際で放研オリジナルスタジャン
の議案を提出した。

コンセプトはクラブ内の関係強化(帰属意識の高揚)と学内、学外におけるクラブ活動のプロモーション促進・・という最もらしい言い訳(笑)と共にね。

しかし、大学のカラー上、主要大学を滑り、自分の意志ではなく挫折して入ってきた地方からの下宿組が多かったので、そんなお祭り騒ぎ的なことに冷ややかとお思いきや、費用によってはイイじゃないか!と議案が通ってしまった。

但し、言いだしっぺのお前がすべて企画して、下宿組にも優しい価格設定の物プランを立てろ!” と上級生からのお達しがあった。

大抵の体育会クラブやサークルはお茶の水界隈のスポーツショップにオーダーをしていたが、ワシはその品質に疑問があったので、青学、慶応、成城といったぼんぼん、/お嬢の大学御用達の青学の向かいにあった有名なオリジナルスタジャンショップ(屋号忘れた。ネットにも無い)を訪ねてみた。

袖皮のラグランモデルで、刺繍は総パイル(サガラ刺繍)¥39,000~と価格が全く折り合わなかった。

先輩達の提示した価格は¥19,000以下だったからだ。

かと言って、神田の井上スポーツ等は避けたかったので、普段からお世話になっていた吉祥寺のISEYAに行って当時の店長にオリジナルスタジャンの企画を相談した。


しかし東京の老舗トラッドショップの草分けのお店でも、仕入れは既製品オンリーで
今までバイオーダーのスタジャンをトラッド系アパレルメーカーにオーダーしたことが無いとのことだった。

でも根気よく、良いものが着たいから・・と粘ったら、
吉祥寺の店長がISEYAの創業者の息子さんだったこともあり、ある程度の裁量権を持っていたらしく、そのチャレンジ・・・面白そうだし、今後の新しい事業モデルにもなりそうなので、いくつかのアメカジメーカーに当ってみるよ・・と言ってくれ、企画は動きはじめた。

そして何日か経ち、店長から部室の℡に連絡が入った。
手を上げてくれたメーカーは1社。

九州のアパレルでUnivercity shopとうブランドを展開していた岩久グループの中牟田 久敬氏のデスモンドインターナショナルだった。

しかしそのブランドでは価格が折り合わず、Campucs? Campuxというディフュージョンブランドなら、有型と、既製品展開している配色をチョイスすれば作れるが、袖革は当然無しのオールメルトン・・という条件だった。

まぁ・・通常の半額以下だから文句は言えないので、それでお部員全員の80着を願いすることにした。

その後後輩の何代かは、色違いでISEYAにオーダーしていたらしいが、その後のDCブランドブーム到来と共に無くなったらしい。

その写真は追ってここにUPします。

その半年後ISEYAに顔を出したら、デスモンドインターナショナルを通じて、
各大学向けにオリジナルのアウターアイテムを中心としたユニフォーム企画が立ち上がり立派なカタログも出来ていた。




イメージ 4

それに気を良くして卒業間際になって今度は、ジョイマークデザインの下山さんが経営していた渋谷のサーフショップ Sundy Beachのあとに79年に青学の高等部の向かいに出店し一大ブームになってたBOAT HOUSEに 今度は遊び仲間でオリジナルのトレーナーを作ってもらおうとお願いしに行ったが、スタジャンの時と同じ展開になり、仲間内の友達の親兄弟まで巻き込んワシがグラフィックをデザインしたトレーナーを50枚作ってもらったっけなぁ~~~。


イメージ 3
納品は 当時の六本木防衛庁脇に出店した『BOAT HOUSE CLUB』に開店初日に
雨の中セリカLBで取りに行ったっけ・・・

イメージ 9
当時VANに入りたかったのに79年秋に倒産し、失望のまま迷いながらアパレル企業を会社訪問をしていたころ、もしみんな駄目だったら、うちに来い!と言ってくれた下山社長・・・もうワシの事憶えてないだろなぁ・・・


この間、野暮用で亀有周辺をそうちょのトラックの助手席に乗って走ってたらJOY MARK DESINEの看板が付いた店の前を偶然通りかかり、
体型がそうちょに似た下山社長を思い出し、今こんな事を書いている。


実は、オリジナルで仲間でオーダーする楽しみは、こんな事が背景にあって、
未だにやってるんだよね・・・


さてさて…枕話が長くなってしまった。

BOAT HOUSE・・と言えばBLUE TRADITIONAL:マリントラッド・・がブランドコンセプト。

海無し県に住んでいるワシには無縁のシチュエーションだが、
ネイビー・ブルー・サックス・ホワイトのグラデーションの配色は大好きだ。

昨日駅のホームで通勤時のサラリーマンを見たら、殆どの人がノーネクタイの
所謂クール・ポコ・・・・・あいや・・クールビズスタイル。

ワシの職場は来週からクールビスらしい。


ま、普段からネクタイはしたくない主義なので、天邪鬼なワシは、
夏にしか締められないレジメンタルタイをまだ涼しい今朝、急に締めたくなり・・・・


イメージ 2
還暦手前だが、いわゆる一つのマリーントラッド風の恰好で出社してみた。

イメージ 5
未だに87歳の実家のオヤジが、ワシの白のコッパンをトレパンという・・。



イメージ 6
お気に入りのレザーのALL STAR これも大分ボロくなった来た・・



チョット下山さんとこを検索したら・・・・

イメージ 7
どうやら10年くらい前に中京地区中心に大々的に展開していたVANじゃなく、

下山さんとこがVANの販権を獲得したのかなぁ~と思える画像が
いっぱい出てきたよ。



イメージ 8

それともコラボ企画かな?  

そういえば、OCEANSだかに やけに価格帯が高いVANのラインナップガ載ってたなぁ~~。


トラッド市場の西の総本山博多地区で強力にこういうエスタブリッシュメントスタイルに抵抗を示す プロレタリアート独裁に被れた、俺たちの旅 野郎を引きずってる社長も居りますが・・・ちょっと記事にしてみましたよっ・・・・と! 爆












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