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Channel: MOTO GUZZI な おじさんの趣味とこだわりについて
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バイク&撮り鉄 シリーズ1 今更の大井川鉄道 娘のデジ一EOS編

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今回は娘から借りたEOS kiss x3で撮った写真からひとまずUPします!

ひょんな事からベベル村のみれさんから、お祭りに来ない? と誘われた。

オートバイをあまり知らない人でもイタリアのオートバイと言ったら大抵名前がでるDUCATI・・・・、同じイタリア製でも誰も知らないワシ等GUZZI乗りお祭りと違い、人見知りだし、敷居が高いことから、ずっと遠慮していたが・・・・

今回大井川鉄道沿線のホテルでやるよ・・の撒き餌に見事に喰いつき参加の意思を表明してしまった。

大井川鉄道と言えば、大井川上流のアプト式山岳路線と共に、国鉄民営化の名の基、文化無き合理化でどんどん無駄な事を省き、味の薄い優等生に邁進していたJRから、国鉄時代の無駄の象徴たる蒸気機関車を各地から買い上げ、本物の蒸気機関車が走る路線として鉄道ファンや観光客から人気を集めてきた観光鉄道の草分けだ。

大井川鉄道の実績が昨今の昭和レトロブームや懐古趣味的観光資源として、これは儲かるかもしれない・・・文化の匂いは今は有り!便乗しない手はないぞ!・・・と東大卒のインテリがようやく思ったのか、ここ数年JRや三セク鉄道の観光路線のSL運用ブームに拍車がかかっている。

ワシは昭和48年まで現役運用時代の蒸気機関車を必至に追っていたので、実は
大井川鉄道を含め、父鉄のSL山口号や、真岡鉄道、磐越西線など JR各地のSL運行には、40年前のSLサヨナラ列車の時のあのバカ騒ぎのような撮影現場が想像できて、全く撮りに行く気がしなかった。

というか、京都の梅小路機関区のような見世物小屋的蒸気機関車など全く興味がなかった。

 ワシにとって大切なものは、何の因果か行く先々で接触するその地域の生活者や旅人と共にそこに根付いていた蒸気機関車がある姿や情景を、見る、乗る、撮る のがすべてだった。 

だから、真冬なのに妙に薄着の学ラン姿の同学年の少年らや、その場に当たり前のようにいた大人達と一緒に立ち喰い蕎麦を啜り、プラットホームのスタンドで牛乳や菓子パンを食らい、旅の行商人や訳有り風の男女カップル、時には両手が手錠で繋がれこれから投獄される鉄道搬送中の受刑者と刑事らと対座し、夜行列車に揺られたりもしたのだ。

・・・なんて言い訳は兎も角・・・・

今回、還暦を前にして、そろそろ40年の封印は解いてもいいだろう・・。
今更大井川鉄道の蒸気機関車を我先に撮影してる撮り鉄も居ないだろうし、
また銀塩カメラを持って錆び色の枕木の上を歩いてみるのも悪くない・・・。

誘われたのも何かの思召しだな・・と思えたのだ。


という訳で、みれさんには、何となく参加表明したが、8月に岩手に3泊4日でロングツーリングに行ったばかりなので、家族には泊りでバイクのツーリングに行くなんて言えないので、高校生以来40年ぶりに、蒸気機関車を撮影しに行きたい・・・と
老い先短いポンコツ親父の悲哀を滲ませたアピールをしたら、案外すんなり許可がでた。


とは言え、バイクのお祭りなので、電車で行くのは間が抜けすぎだし、当時と違って10km/20kmをカメラと三脚を持ってロケハンしながら歩く体力も無いので当然
V1000G5で行くことにした。

イメージ 1
前日夜遅くバイクに40年前に小旅行に使ってた小ぶりなカメラバックに手軽なモードラ付きのNikon FGとズームニッコールF3.6 50~135を入れ 左のパニアに・・
右のパニアには、次女Hから借りたCanon EOS Kiss X3とレンズセットを入れ
シートに安物の三脚を括り付けて 撮り鉄バイク旅仕様の完成である。

翌朝5時起床

撮り鉄の朝は早い・・・てか、爺なので、そうじゃなくても既に早い。爆

曇天の中 家を6:15出発、圏央道を40年ぶりの変な期待に胸を膨らませ
V1000G5撮り鉄仕様を西に向かってぬふわ~ぬあわ巡航でドバドバ走らせた。

やがて厚木ジャンクションで東名に合流し、未知の世界、新東名に・・。

東名が嫌いなワシは厚木以西は小田原~厚木道路ぐらいしか使わないので、
今回初めて走ってみて 走りやすさに感動した。

次回のルマン会議は新東名経由で行こう! 

途中 足柄あたりから雨に降られる。

でも自分で作ったドカパン、ドカジャケのお蔭で問題なし!
初めての道は長く感じるものだが、途中静岡で朝食休憩をとっても
金谷/島田ICに9:30に降りれた。

最初の新金谷駅発下り SLかわね路13号は10:38!

下調べして決めていた最初の撮影ポイントの福用駅の先の踏切までは、
わずか数キロ先。

通過時間は20分後の10時58分前後だ。まだまだ時間に余裕があるので、
のんびり県道を走り、初めての場所ということもあり、県道と大井川と路線の地理的関係性を確認しながら目的地以外のポイントを確認しながら走った。

40年前は気動車の先頭の運転手の脇にへばり付きロケハンをしたものだが、
鉄道には乗れないが、臨機応変で機動力があることのなんと素晴らしいことか。

昔はマイカーで撮影に来る奴なんて、殆どいなかった。

イメージ 2
福用駅の先の踏切に到着し、降りて、目を付けていたS字カーブの勾配をチェック。

イメージ 3
福用駅から先の勾配票が15/1000だった。まぁまぁか・・。

イメージ 4
もっと上の踏切に移動してバイクを停めて、さらに枕木の上を歩いて撮影ポイントのロケハンをしていると・・・最初停まった踏切がチンチン言い出し、下りの電車がきたので、振り向いて慣れてない次女のデジ一で慌てて練習。

イメージ 5
追捕できるように、一応スポーツモードで撮ってみた。
実は列車の撮影はこのデジ一では初めて。

イメージ 6
へぇ~~~!こんなに寄ってもピントが合う・・・凄いねオートフォーカス&スポーツモードは!

これなら誰でも撮れてしまうわな・・・大体カメラもレンズも軽いし、片手で楽勝だし、撮ってすぐ見れる。  思わず昔の苦労を思い出しふてくされたが、これからの展開に期待も膨らむ。笑

イメージ 7
カーブのイン側に秩父ナンバーの軽で来ていた年配の方が居たがワシは望遠で狙うので問題ない。
当然初めての場所だし、声を掛けてみた。

40年前からファン同士の情報交換は以心伝心!

色々とこのポイントのことを聞くことができた。
どうやら結構知られた撮影地だったらしく、グーグルマップの予習だけで、
このポイントを嗅ぎつけた自分のセンスはまだまだ通用すると思った。爆

いろいろ話していると定年後に始めた趣味で15年くらい撮ってるという。
という事は、観光路線やSL特別列車しか撮っていないということか・・・

ワシは40年前の現役運用の頃しか撮っていない・・・

ふふふ・・ブランクが40年有る浦島鉄郎だが、ワシの方がこの業界じゃパイセンだな・・と独り言を飲み込んだ。笑

イメージ 8
頼りない三脚に懐かしの当時使っていたSLIKのプレートデラックスを乗せ
軽いNikon FGのモードラとEOS KISS X3でも グラグラ・・

40年ぶりにこだわって Nikon Photomic FTNにしなくて正解だった。

その後、これじゃうまく連射でシャッター押せないことが判り、
望遠のEOSは首に掛けて手持ちで連射し、三脚のFGは狙った場所でモードラで
2~3発の決め打ちで勝負・・という作戦に変更。

ポンコツ頭でその連携プレーができるか心配だったが、欲張りだから所為が無い。

何回もリハーサルを行い、40年ぶりの久々の緊張感にと共に蒸気機関車を待った。

イメージ 9
意地でもこの高そうなカメラの爺さんには負けられね~ぜ・・

とは言えこちとら40年ぶりの浦島鉄郎・・はっきり言って自信なんか全然ない。

やがて山々に汽笛が木霊し、向こうに白煙が上がり懐かしい軽快なドラフト音が聞こえてきた。ここはC11かC10、あとC56も有るのか?

イメージ 10
40年ぶりの一発目・・・とりあえず手持ちでシャッターを押してみる。
やはりブルーシートが邪魔だなぁ・・これモノクロだと目立たないんだよね・・

イメージ 11
良し!・・・ブルーシートはフレームから外れた・・C10だ!

何時もの癖が40年振りにでてしまう。そうやっぱり機関車のボイラーの蓋が真ん中!  だめだね~~。

イメージ 12
300Mのカーブ標の手前のレールの継目がNikon FGのシャッターポイントなので・・・・

もう少し引っ張りたいが、ここでファインダーから目を離して、
三脚のFGのシャッターを押す、モードラが カシャッキュイーン、カシャッキュイーン、カシャッキュイーン、と3回鳴った。

イメージ 13
モノクロバージョン!
やっぱり白黒だね・・・。


撮り終わると急に雨が降り出し、慌てて撤収。

次の上りSLかわね路1号まではわずか1時間10分だ。

昔なら駅まで移動して次の列車に乗って降りてまた歩きだもの・・・
このインターバルじゃこの付近でアングルを変えて撮影がせきのやま。


次に目を付けた撮影地、この路線唯一の20/1000の勾配区間 笹間渡~地名に向かって移動!  バイクは機動力があるから良いね・・

イメージ 14
でも雨が酷くなってきたので笹間渡駅で緊急避難・・

暫し待合室で雨を凌いで、目的の勾配区間に行ってみたが、両サイドが狭い切り通しで且つ見下ろし。ワシの好きなロケーションじゃなかったので、作戦変更して

イメージ 15
地名駅のホームより先の塩郷駅寄りの 日本一短トンネル舐めでやはり望遠でホームを通過していく列車を撮ることに・・・

イメージ 16
一旦駅の反対側に向かって落ちて行く勾配区間をロケハンしたので、反対方向のここまで来るのにバイクウェアの上下で結構歩き、汗だく。

運動不足の爺にはちと辛かった。でもこれまた40年ぶりに歩く枕木と歩くたびに音がする道床の砂利の感触が懐かしい・・

昔はロクな食事も取らず何キロも重い三脚とカメラバックを背負って歩いたもんだ。



やがて塩郷側のトンネルの脇に移動し、三脚をセットし、今回はRICHO GX200(コンデジ)で動画、三脚でNikon FG、手持ちでEOSの3頭飼い作戦!


イメージ 17
イメージはこんな感じでホームにライトを点灯しながら通過する列車を狙う作戦だ。


イメージ 18
踏切が鳴り、汽笛を鳴らしドラフトと共にC10が地名駅に接近してくる・・
RICHO GX200の動画のスイッチを入れる!

そして、手持ちのEOSのシャッターを押しはじめる。
あれれ・・・オートフォーカスのピントが信号機の配電BOXに合ってら・・!
このようなオートフォーカスカメラになれてない・・・焦るワシ

でもこれは、これで有りかもね!爆

しかし、ここで手持ち故のダメな所が出てしまう。

イメージ 19
そう・・・最初決めたアングルから既に日本一短いトンネル舐めになっておらず無意識のうちにズームインして画面も蒸気機関車に引っ張られて、右に寄ってずれている・・・


ここで、片手でEOSを持ち、覗きながら、同じようなアングルのフィルムカメラのNikon FGのシャッターを押す!



イメージ 20
再びEOSのファインダーを覗くと、およよ・・・もうこんなに接近しているでは内科医!

既にカメラを持つ手は本能で狙った物しか捉えていない・・・

慌ててズームアウトしても追い付かず・・・

イメージ 21

イメージ 22
こんなに接近し過ぎた小学生の写真のようで酷い写真だが・・・

兎も角、ピントはばっちり・・・ワシ、シャッターを押してただけ!

ある意味最近の運動会用のママ仕様のデジ一は凄いね・・・。
昔はどんなに上手い奴でも接近してくる被写体を連続で捉露出適正のまま捉えるなんて出来っこなかったもの!

しかし、GX200の動画もピンボケてか、そもそもそういうクオリティではなかったことが判り、結局3又作戦は失敗に終った。

これで午前中の下り列車2本の撮影は無事終了!

そしてさっき撮った列車の折り返し運転の為に機関車の方向転換作業(転車台による方向転換)を終着駅の千頭駅にて撮影がてら観に行くのだ。 

イメージ 23
千頭駅に行くと、さっきのC108号機が方向転換を終え、出発の準備が完了していた。

イメージ 24
駅前にバイクを停めて入場券を購入し、ホームに入るとさっき撮ったC11がまだいたが客車を切り離し、前進して隣の線路に移動し、バックで後方にし始めたので・・

イメージ 25
機関車から切り離された懐かしい客車に乗り込み、写真を撮っていると・・・いきなり車両が前方に走り始めた。

慌てて時速5Km程度のデッキから、飛び降りた。
昔はよくホーム上でやっていた。進行方向逆に向かって後方に飛び降りれば転ばないのだ。  

要はこの車両からSLを外した分の長さを詰める為に、後ろ側に連結されていた電気機関車(後補機)が離脱する前に20m程、押していたのだろう。



イメージ 26
やがて、隣の線路に移動したC11 190号機はバックで脇をすり抜けて行った


イメージ 27
転車台に入り・・・向き換え作業を行っていた。

これってパワーアシスト無い人力タイプなんだね・・

イメージ 28
女子職員も手伝ってますよ・・・
昔こんな光景、乗り換え駅のプラットホームから見たなぁ
これで、雪でも降って居れば北海道の日高線や瀬棚線なんだが・・。

無事2編成とも金谷方面を向き 準備OK!




イメージ 29
ワシは腹が減ったので当然駅の立ち食い蕎麦を頂く訳で有ります。笑


C108号機が牽引する上りSLかわね路14号にお客さんが乗り始め、
出発シーンを撮ろうと思ったら、急に腹が痛くなり始めた。

さっきドカジャケ&ドカパンで散々歩いた時にかいた汗が冷えて腹が冷えたようだ。
慌ててアプト式の山岳鉄道の方にあるトイレに入って用をたして出てきたら、
時間が無くなり、慌ててホームの先に移動したが・・

イメージ 30
ここまでしか移動できず・・

それに広角レンズはパニアに入れたままで交換できずに望遠気味のレンズでやたらに絵が近い!爆

イメージ 31
糞みたいな写真!

その後、次の上りは鉄橋が見えるホテルの部屋からやや上から俯瞰で撮影と思い、すぐに移動して川根温泉ホテルの駐車場に滑り込むと3時までチェックインできないと言われ、あえなく敷地から大井川の河原を望む場所で三脚を立てた。

イメージ 32
あらら・・・撮り鉄じゃない、隣接している道の駅の利用者がいきなりわらわら出ていて視界に入る・・糞!

こいつらが入らない場所まで待つと・・

イメージ 33
こんな後姿になってしまう・・。ここは上り列車よりこのアングルで逆向きの下り列車向きだね・・・!

これでひとまず40年ぶりの蒸気機関車の撮影初日が終了した。

このままだと納得いかないので翌日、最初に撮った、福用駅先のS字カーブでリベンジを誓い、バイク仲間と美味い料理とお酒を頂き、翌日に控えた。



翌日の写真は。こんな感じです・・・・
予告編、モノクロでどうぞ・・

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重かった腰を上げさせてくれるきっかけをくれた
バイク仲間のみれさん、とうちゃん、島田のみなさん ありがとうございました。
静岡の地・・・老後の新たな楽しみのヒント、掴めた気がします。



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