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Channel: MOTO GUZZI な おじさんの趣味とこだわりについて
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やっと見つかったSLの四つ切/六つ切の写真 その1

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この間実家で発掘された’70フォークコンサートのライブスナップ。

その時見つけられなかった蒸気機関車の写真をやっと見つけることが出来た。
開かずの間の北側の部屋の本棚の引き戸に当時の朝日グラフと一緒に
ミルフィーユ状態でそれらは在りました。


いずれ撮影旅行記と一緒にUPする予定ですが、見つかった四つ切/六つ切の試し伸ばしの写真を今回はフォトショップでスポッティングしてUPします。

今は便利だよね・・・画像データをデジタル変換して編集ソフトでチョチョイのチョイ!  まぁ~楽だわ・・

グレースケールのモノクロにはわざとしないで、臨場感のあるややセピア色に変色した印画紙のままのRGBカラーデータでお届けいたします。笑

イメージ 1
宗谷本線 塩狩峠 C5787号機  Nikon F+ ニッコール135mm F2.8 + ケンコーテレプラス×2   1/250 F5.6

イメージ 5

昭和47年1月3日 花輪線 竜が森信号所~赤坂田 48689+逆向き後補機(8620) 

minolta AL-E ロッコール 40mm  F5.6 1/250 

この写真は、小学校6年の正月、盛岡に帰省した時に従妹と叔母が竜が森にスキーに行くというので、一緒に竜が森信号所に付いて行き、僕だけ別れてスキーが終わるまでの時間を使い大人のファンに混じって撮影した奇跡の一枚です。

竜が森は駅ではなく峠にあった車両交換のポイント信号所。しかし、
冬の時期だけ沿線にある竜が森スキー場にくる客の乗降に使うプラットホームがあり、ホームの隣にはヒュッテ替わりの古い客車(竜が森ヒュッテ)がまるで車両交換を待っているかの如く停まっているように有りました。

日が短く花輪線の撮影可能な時間帯のダイヤは貨物のみで2往復。この日は正月の3日ということもあり、貨物が少なく、来る列車、来る列車が皆編成が極端に短く、日本一の急勾配のこの路線の名物であった補機(複数の蒸気機関車の編成列車)もなく、この登り貨物ダメなら時間切れアウトだった。

ホームの北側にはサミットのトンネルがあり、その上を大館方面に行く国道がある。撮影場所はトンネルの先なので、信号所の待合室にいたおじさん3人と雪が積もった国道を4人で歩き始めた。

僕はアノラックにスキーズボンとスキーに行く時にいつも履いてるバックスキンのスノーシューズ・・だがあくまでもスキー用なのでくるぶしくらいの高さしかない。

おじさん達は、登山靴に何とかんじきを装備しており、国道から枕木が埋まってセールの上面しか見えない軌道の脇に降りるとおじさん達の輪かんじきは効果を出し始め、ズボズボ靴が潜る僕を置いてずんずん先に進んでいく。

おまけに僕の持ってる三脚は小さくて軽い、東京見物の田舎者が鞄に入れてるようなアンテナの様な足の三脚・・

腿まで潜るような深雪ではフニャフニャしてまるで役に立たず、足を広げないでストックのようにブスリ!と刺して、周りを踏んで固める有様・・。

でも、おじさん達に遅れること15分で同じ場所に陣取ることが出来た。
いよいよ盛岡行上り貨物が来る時間になった。

実は、20分以上前から ボァッ! ボッ ボッ ボッ・・・ボァッ! ボッ ボッ ボッ・・・・という四拍子のドラフトが山間に響いていたが、姿が一行に見えない・・やがてドラフトが、ババッ・・ボボッ・・ボボッ・・バボボッ っという不規則な音を奏で始める・・・

お!これは1台じゃない・・後補機付だ!それも長い編成! とおじさんの一人が叫んだ。

里山の陰から夥しい量の煙が立ち上がり始め、相変わらず不規則なドラフトが山間に響きわたる・・・。

するとその煙の勢いが荒々しくなっている部分が荒屋新町方向の山際から現れ、キラリとオレンジ色の灯りが見えた・・・。

シールドビームのその輝きは黒い影と共に莫大な量の黒煙を巻き上げて、まるで自転車の様なスピードでゆっくりと僕らの前に接近してくる。

ドラフトが耳に響く・・・
速度が遅すぎて、このままでは、ベストタイミングまでフィルムがもたない・・ハッとする。

一度ファインダーから目を離し、呼吸を整えて肉眼でしっかり、あらかじめ決めていたシャッターの位置(右の小枝)と後補機が写る位置関係を確認し、シャッターを押さずに、待つこと暫し・・

良し!ここだっ! レリーズなんて持ってない。かじかんだ素手の人差し指で押したさ・・・

んで撮れたのがこの奇跡の写真。 オリンパスの小さなペンカメラ・・

編成が長くないと後補機がカーブの後方内側にちょこっと出ないし・・
望遠を持ってない普通の記念写真用カメラのやや広角レンズ。
正月特有の編成が短い列車だと全くつまらない写真になりがちなため、
奇跡なんです。





イメージ 2
それ以来こんな写真や・・

イメージ 3
こんなポスター並みの優等生みたいな写真もたまには撮って来たけど・・・


僕の中では、このオリンパスのカメラで撮った8620の写真には適わない・・・  多分スローモーションの中の一連の体験が五感に染みついているんだろな・・・。

6年生の冬に撮ったこの一発・・それ以来この写真が全てのリファレンスになった。  でも残念ながら、これを超えられる写真はその後も撮れていない。



イメージ 4
昭和50年 元旦 釧路本線 浜小清水駅付近 C58一番列車
Nikon F+ ズームニッコール43mm~86mm F3.5    1/125 F11

高2の冬・・蒸気機関車を撮り始めて 6年後の写真・・・
僕の最後の現役運用の蒸気機関車撮影の日から5日前の朝だ・・・。

この後、釧路本線 標茶のC58  留萌線 海老原の D51を最後に
蒸気機関車と決別するのだ。

何かね・・・

他の画像は後程・・・。



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