急に右足がカックンカックンして上手く制御できなくなり普段の半分くらいしか力が入らなくなったのが2週間前の今日だった。
無理して職場に行ったが今までに無い右半身の違和感が消えないので昼飯も取らずに地元の病院に行きMRIを撮るもこれと言った所見判らずでカブで自宅に戻った。
しかし帰る途中カブでまっすぐ走れずフラフラしてしまう。おまけにうまくフットブレーキが踏めない。右手ブレーキは握れるので、何とか走れるが曲がり角でタイミングがずれてしマイオーバーランぎみになってしまう。
やっぱりこれは脳だな・・・と冷静になり、何がダメで、何ができるのかを一つ一つ確かめてみた。
出来ないこと・・・・
手帳に小さな書き込みができず、字が著しく乱れる。
右手を細かく震わすことが出来ない。
右脚の貧乏揺すりができない。
右まぶたのウインクがしにくい。
右脚でエイトビートのバスドラの一拍目はカウントできるが、三泊目の連符ドドッのドッが踏めない。
椅子にすわったり寝ていると全く違和感はない。
歩くと腰の付け根から力が半分程度しかはいらない。
手足に感覚はあり、しびれは無い。
何とか歩行はできる。
翌朝起きたが状態は変わらず、違和感が増すばかりだったので、一昨年の秋に入院した地元の大学病院にカミさんの運転で行き、MRIを撮ったら左脳視床部にピーナッツほどの脳梗塞が出来ていたことが判明しそのまま入院となってしまった。
今回は今までと違いけっこう危ない場所だったらしいが、範囲が小さかったので、助かった。
急性期を過ぎればリハビリでなんとか復活できると言われ、暗い気持ちが楽になった。
あと5ミリ外側だったら、手足に痺れや麻痺がでたらしい。
不幸中の幸いである。一時は仕事の事、家族のこと、バイクの事などが頭を駆け回った。
ワシのルマン、誰か買ってくれるだろうか・・・?
せめて車は乗れる身体でいたい・・・・。ルマン会議の議長はどうしよう・・・とかね。
でも、一週間24時間の点滴が外れリハビリが始まる頃には、脚の感覚というか制御も回復してきて
順調に経過し、今日晴れてドクターから明日の退院の許しがでた。
今回の病名は、左脳視床部梗塞 と多発性脳微小出血 だった。
いろいろ調べた結果 、血液検査や心電図、心臓の超音波検査からは成人病的な原因は見受けられず、
どちらかと言えば体質や遺伝的な要因では?
まぁ・・・今回は3度目の正直で、いよいよ来てしまったか!と覚悟を決めたが
バイクの神様が、まだ自分を見捨てなかったようだ。
結局楽しみにしていた西伊豆の海鮮ツーリングはドタキャンになってしまった。
ツーリングの幹事さん関連の方々にしか、この件はお話ししていなかったので、
皆さんには、余計な心配をかけてしまったようですが、明日無事退院して来週には社会復帰の予定です。
尚、わざわざ埼玉の外れまで見舞いに来て頂いたみれさん、tt1jrさん、くろきんさん、せいこちゃん、そうちょどの、まるてんさん
有り難うございました。おかげで、バイク魂に火がついて、リハビリに集中することができ、足も手も9割程度まで回復できました.
元々スキーと林道で二回も折った左脚の力がそれまでの8割程度にしか回復していないので、かえってバランスは良くなったかもしれない。
早ければ、夏の終わりには、クソ重いルマンにも乗れるようにリハビリを続け頑張ろうとおもっている。
PS,そうちょ殿が見舞いにきてくれた時に、病室に置いてってくれたipadのおかげで、この記事をUPする
ことができましたよ!ありがとうね。