先週の金曜日の朝、開発中の発熱体内蔵ベストの打合せで秋葉原の電池メーカーとの打ち合わせ後、時間があまったので、前々から気になっていた場所に寄ってみた。
その場所とは・・・
去年JR東日本による再開発が終わった、旧万世橋駅跡(旧交通博物館跡を含む)である。
このブログを訪問する殆どの人はおそらく知らない(かった)場所・・・
この間東京丸の内駅舎が大幅な改修工事を終えて、立派な姿で蘇ったのことは記憶に新しいが・・・・、
あの建築様式と同じ工法で建てられた駅舎(万世橋駅)が現在の神田と御茶ノ水駅の中間にあったことは、殆どの人が知らないだろう。
駅前の須田町は都電の要所(ターミナル)で乗降客でかなり賑わっていたらしい。
詳しくは↓
大震災などで駅舎は消失はしたが、戦前に跡地を利用し交通博物館が建ち、その後
も終戦前までは駅として機能していたが、その後役目を終えた駅は名実共に廃止され、その名残りをわずかに残し、平成のつい最近まで秋葉原の万世橋脇にそっと残っていたのだ。
<有りし日の交通博物館>ネットより画像拝借
中央線にのしかかるように建屋がくっ付いている交通博物館。
中央線の線路の間に、草が生えた短いホームの形跡が・・
何故短いホームなのか?
明治、大正の列車は皆小さくて短い編成だったから・・。
神田~お茶の水 間で目ざとくこれを見てる奴もそう居ないわな・・
おそらく仲間内じゃワシくらいだろう・・・
それに普通に見たら航空写真で見ない限り確認はできない。
但しこの界隈の比較的高いビルからはその様子は良く見えて居た筈。
肉の万世のレストランからは良く見えたと聞く。
建屋が解体された後しばらくは、万世橋から西の方を見ると、
こんな風景だったはず。
秋葉原は来るが、中央通りを歩き神田方面に向う奴は、洋服屋関連の連中くらいなもんだろうからこの景色はピンとこないだろうな・・・。
この写真は神田駅のガード下のワシの好きなコーヒーショップだが、丸の内からずっとこの中央線の煉瓦の橋梁というか高架線は、今でも須田町脇を通り、お茶の水まで繋がっているのだ。
そして、ガード下の空間は国鉄が管理し、有効利用されてきた経緯がある。
高校の時、交通公社出版が借りていた真っ暗で湿っぽい倉庫が、この近くにあり、
そこで黙々と旅行雑誌の荷造りや返品の受けをやっていたことがあった。
夏のバイトだったが、煉瓦の倉庫は、山のトンネルのようにひんやりとした空間で、居心地は悪くは無かった記憶がある。
さてさて・・ワシは、誰もが知っている秋葉の有名店の千石電気を後にして
昌平橋を渡り、お茶の水側から高架沿いを伝い、旧交通博物館跡を目指した。
???以前はこの煉瓦の高架は交通博物館の建屋と一体化していたため、このように上に空が見えなかったので、何か上を仰ぎ不思議な気分になった。
そこにはこのような立派な高層ビルが建ち、
こんなパネルが当時の面影を紹介していた。
そう言えばD51と新幹線0系の頭があったよな・・親父と一緒に来て、ここで写真
を撮ったっけ・・・。そしてブッフェでカレーを喰った・・・・。
近い記憶としては、アキバ界隈は駐車場が殆ど無く、停められるのは、ワシの居た会社ダイドービルの立体駐車場くらいなものだったが、
<ネットより画像拝借>
弁慶号の脇の交通博物館の駐車場は、確か終日¥800で来場者じゃなくても停められたので、平成の時代になっても、八重洲や上野の用事の際、良く利用していた。
いわゆる穴場でって奴ですな! 笑
JRビルは 竣工して間もないのか、敷地の一部がまだ工事中だった。
再び高架線の下に戻り、洒落たカフェやレストランを覗くために
明治時代に作られたホームに上がる当時のままの階段を登ってみた。
当時の外壁タイル・・・・デコラティブな装飾的彫刻。この汚れは当時の人々が付けた物だろうか・・・。御影石(花崗岩)の階段が寺社仏閣のそれみたいに若干擦り減っている・・・
ホームの高さまで上がると・・・
そこは、総武線と中央線から丸見えのホームだった所を利用したガラス張りのカフェだった。メニューを見たらイタリアン風だった気がする。
西日暮里や上中里と違って車両の豊富さにはかなり欠けるが(だって2種類のみ)
だが、結構鉄ちゃんにはいいロケーションのお店だよ・・・。
でも、鉄ちゃんには普通ココに誘えるような彼女はまずないから、無駄に良い環境だな・・と思った。 それにこんな無防備なお店は、気になるおねいさんを誘って飯でも食った日にゃ、誰に見られるとも限らないしね!
N3331という屋号が引っかかったので、何かの列車の車両番号か何かですか・・?とスタッフに聞いたら、全然関係無いです! と言われ、ちとガッカリしたのは内緒。
一旦職場に帰り、一仕事して、夕方野暮用でまたここに訪れたので、
こんどは夜景を撮った。
神田川の水面にアキバのビルと万世橋の灯りが揺れる・・・
結構良い感じ。
事務員さんを口説くには良いロケーションですぜ!
まぁ~遠方から来るのは面倒くさいわな・・・爆
既に1年経過しているのに、金曜の夕方にもかかわらず、まだあまり知られていない感じの人通りだ・・・。
ショップが異なる1スパンごとに同じ形状のアーチ型の仕切りがあり、それがずーっと筒抜けになった面白い内装。
このデッキは万世橋から昌平橋くらいの結構長い距離で、店の中からは丸見えだが、奥の方は店も無く都会のど真ん中のプライベートなスペースにもなる感じだ。
オタクな空気やAKBな世間丸出しの喧騒はどこへやら・・・
えぇ~っ! ここが秋葉原のど真ん中かよぉ~っ!
って錯覚してしまいそうな場所だ・・・。
アキバ行こうぜ!と、嫌がるおねいさんの手を引いて電気街に繰り出し、
うんざり気味のところで、交通博物館跡を見よう!とさらに駄目押し。
いよいよ、もう帰る!の信号が出た瞬間に レストランの予約取ってあるよと
何軒かあるオサレなお店にエスコート!
わぁ~こんなお店あったのねぇ~ってか!
そんなうまくもんか!
でも今度 オヤジ連中でここでバイク/車 談義しましょう!