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Channel: MOTO GUZZI な おじさんの趣味とこだわりについて
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ボルボ850 セルスターターモータ-交換!

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1週間前の土曜日の朝、エンジンを掛けるとエンジンルームから、キョリキョリ~~!という凄い音がする様になった。乾式クラッチのもっと高い音!
まるで何かが削れているような、ファンベルトの泣きより、かなり危険な音だ。
 
 
イメージ 19
慌てて、ボンネットフードを明けて音がする場所を探ると、バッテリーの下と、エアコンのラジエターコアの周辺から発生している様だが、音からして回転系の音なので、エアコン関係ではなさそう・・・。
 
凄い音で恥ずかしいくらいの煩ささなので、すぐにエンジンを停めて、またエンジンを掛けたら、さっきまでの音は何だったのか!というくらいいきなり収まり、ブーン・・といつもの5気筒の静かなアイドリングに戻っているでは内科医!
 
頭を傾げながらも、治ってしまったみたいなので、ま、いいいか! と思っていたら、翌日再びその症状がでて、エンジンを切って、またすぐに掛けなおしても、治らず、5回や繰り返しやっと収まった。
 
これは何かセルっぽいな・・?と思い、ボルボ大宮のT橋さんに電話をして、症状を伝えると・・・。
それは、セルスターターモーターのソレノイド不良ですね・・・。
 
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ソレノイドのコイルの劣化か不具合で、イグニションスイッチを捻った時に飛び出たピニオンギアがフライホイールに噛んだまま戻らず、エンジンがアイドリングを始めてもフライホィールと一緒にセルモーターの軸が共回りしていまい、結果、回るのを止めたセルモーターの軸が無理やり回され、フライホィールのギアとセルのピニオンギアの間で盛大な金属の摩擦音が発生していたらしい。
 
このまま放っておいたらフライホイールごと駄目にしてエンジン降ろして大工事になるとか・・・。
 
その不具合がおきる確率が日増しに多くなってきたので、早速オクで中古を調達することにした。
 
相場は純正の新品リビルド品で¥5万!社外(おそらく中華製)新品が¥3万弱、
中古の相場が5万キロ~10万キロ走行で¥5000前後だ。
 
ワシの850V20クラシックパッケージは97年最終モデル。850は結構長い間販売されていた車種なので、本当は同年式のが良いのだが、97年式の同じグレードの850は出ておらず、前期V70なら有ったが、ボディが殆ど同じで似てるし年式も同じと言ってもV70は違う車種・・・。まぁ車両形式はE-8B5254W 、エンジン形式は両方同じB5254(4バルブツインカム/同低圧ターボ)。
 
確かフルモデルチェンジ前の前期V70の97年車のエンジンもB5254だと思ったが、観た目が同じでも850と中身や電装品は全く別物だよ・・・と、ディーラーで聞いたことがあったので、前年の96年の850GLT クラシック(走行9万キロから取り外し)のセルモーターを、相場よりかなり安い¥1,500也で落札!
 
 送料と手数料込みで¥3,000だった。危ない橋は渡りたくはなかったが、あと3万キロくらい乗れればよいので、新品は必要ないし、9万キロならワシの17万キロより十分若い!
 
 
・・という訳で、それが今日の午前中に着いた。
昨日から腹に来る風邪で下痢だったが、週末車に乗れないのは困るので、朝から絶食作戦で、2時まで過ごし、十分外気温が上がってから、交換作業に入った。 
 
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と言ってもバイクの様には行かないのは承知していたが、初めてなので
まず、セルモーターの位置確認から・・・・
 
何だか嫌な予感・・・・ソレノイドらしき物がスロットルボディの下の5本のインマニの右下にチラリと見える。
 
ジャッキUPして馬をかませ、下から覗いても、隙間が狭くて、それらしきものにアプローチできそうにないので、上から僅かな隙間を狙い必要最小限のパーツを外して交換作業を進めることにした。
 
まずバッテリーを外し、トレー外す。
その他、エアクリボックスからスロットルバルブに繋がっている蛇腹の太いホースやブローバイのリターンホース、コールドスタート時の2次エアポンプのホース等を外す。
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それでもこんな感じ!  手が入らなくて 参った、参った・・・・。
ワシ・・・手が大きくて厚いんだよね。
 
普通はこういうのはサンデーメカニックの人でもやらないだろうな・・・・。
 
ディーラーの交換工賃は¥12,000らしい・・・。それに車は預かりになるという・・・。代車は無し!”
 
あ~ぁ、車2台持ってる お金持ちだったらなぁ~・・・。
 
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これ落札したボッシュの純正セルモーター
 
 
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デジカメを突っ込んで接写して確認!
 
あれれ・・・何かモーターのアルミダイカスト部分の凹みの形状が違うなぁ~・・・
何か八街のそこはかとなきにほひが・・・・・・。
 
 
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とりあえず、8mmのこのボルトを外して、検証しましょ!
片方のボルトはハーネスで見えない・・・。
 
 
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14mmのスパナーを掛け、そこにデカイメガネレンチをかませてプラスティックハンマーでガツンと上から叩く作戦で見事ボルトはカキン!と緩んだ。 一旦回れば指でも回るせる精度! 固着してなくて良かったね!
 
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ほれこのとおり!
 
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モーターお尻に付いている6mmの2本のボルトにはエンジンブロックに8mmのボルトで固定するためのステーが付いていた。 これ何のためのものだろう? 共振止めなのかなぁ?
 
これが後でエライ目にあう原因に・・・。
 
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最後に、ソレノイドの+電源ターミナルの13mmのナットを外して、平端子のソケット(アース?)を抜いて、ついに取り外し!
 
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ところが並べて見て、唖然!
あれれ? パーツの品番が違う!それに微妙に形状や寸法も!!
モーター本体の長さが10mmほど外したものが短い!
これじゃ固定用ステーが付かないんじゃね?
 
1年違っただけで、パーツもこんなに違うのかね?
更に八街のかほりが・・・・。
 
いやいや・・・外したした方が短い分ボルト部分に下駄を履かせてるので、
付くかなぁ・・・・? と淡い期待。
 
 
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モーターの尻に付いてるボルトの太さも・・・6mmと5mmで違うやんけ!
 
ま、これは小は大を兼ねるで見なかったことに・・・爆!
 
 
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ここまでなんとか切り抜けてきたが・・・・
ピニオンギアの開口部の大きさや角度が・・・ 落札した方が15度ほど小さいんじゃないの・・・? これはかなりやばいかも・・?
 
でもこの時点ですでに16:00.
ここまで来たら、突っ走るしかない!
 
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裸だった+のカッパーのメッシュリード線に絶縁テープを巻いて・・・
再び取り付けたがやっぱり尻側のステーの穴とエンジンブロックの6mmのネジホールと位置が5mmずれていてボルトが入らなかった。
 
 
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狭いスペースに手を入れて半分手探りの作業だったのに・・・・
また取り外して、ステーのホールを鉄ヤスリでシコシコ5mm分長くして楕円加工し再び取り付ける。もう陽が傾き、17:00を回り辺りは暗くなってきて何も見えなくなってくる。
 
あ~~ガレージがあっらたなぁ~・・・寒さからも暗闇からも開放されるのに!
 
でも何とか 直さないと外出している我家の女子どもを19:00に駅まで迎え行かなきゃならない! 
 
あ~ 車の神様、ボンビーで哀れなシンデレラサンデーメカニックにどうかお恵みを~~!
 
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電灯を点けての懸命な作業が何とか終了させ!
 
八街覚悟のセル一発!
 
 
 
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何とあっけなく今までの音とは全く異なる軽快きわまり無い、
清々しいキュルル~ン・・! という余韻を残し エンジンが掛かったのだよ!
 
全国の八街FUNの皆さん、残念賞でした!
とりあえずポンコツおじさんのセルモーター交換は、
無事成功という栄光の結果に終わりましたよ!  
 
 
 
イメージ 17
でも・・・・・手首から腕にかけて、傷だらけになっちまったよ・・・トホホ。
 
 
セルモーターの交換は、エンジンルームに隙間のある旧車ならいいけど、
ボルボなら240 740 940 960までだね・・・850以降の車種は、
プロに任せた方が無難だわ・・・。
 
でも、これで浮いた¥12,000を、ルマンのタンク修塗装代に回せるぜい!
 
 
 
 

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