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Channel: MOTO GUZZI な おじさんの趣味とこだわりについて
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遂に始動! 復刻・・MOTOGUZZI WORKSRIDER’S SWEATER 

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以前からルマン会議の一部のメンバーからこういうクラシックなセーターを復刻して欲しいという声は上がっていました。


元々ニットやカットソウ業界は、生産拠点が普通の重衣料よりもずっと前の昭和の時代から中国や韓国などアジアに移管され、海外生産・輸入されるのが当たり前の業界だったので、特殊なデザイン物や難しい技術を要求されるブランドを手掛ける工場以外は、国内のニッターさんは平成の時代に入りバタバタと廃業していきました。

その中で新潟の五泉というニットの町にあった村松メリヤスとういうメンズニットが得意なニット工場(1997年に日産のルマンチームのオリジナルサマーセーターをつくてもらった)があったのですが、ネットで検索したら、大分前に廃業していたことを知りました。


それで重い腰を上げ、山形市で現在ニッター(ニット工場)を経営している前職のアパレル企業の同期だったM君に画像などを送って相談をしていたのですが、もともとフェミニンでミッシーなレディスニットを得意とする工場だったので、こんなメンズの軍用防寒セーターみたいのは味が出せない・・・と断られ、途方に暮れていました。

ところが、ドカジャケの縫製に手を貸してくれてくれた「て」さんが伊・英のニット糸の専門輸入商社と輸入ニット糸の最大手の染工所(染色工場)の会長さんを紹介してくれたので、その伝手で何とかワシの創りたいセーターのイメージに近いものを復刻できる段取りが整ってきたのです!
でも仕事じゃなく、趣味の延長だと判り、ちょっとテンションがか下がった様子だったのは、ご愛嬌。でも快く手伝いますよ。と言ってくらました。

まずニットは何と言っても編地と編み糸の質感(品質)が命です。


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1930年代当時の写真を見ると、結構太い糸で、5ゲージ/7ゲージくらいの総畔編み(ソウアゼアミ)という編地で編みこまれております。

これは、昔から伝統的にある漁師や猟師が着ていた・・・・
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ガンパッチが付いたハンティングセーターに近い編地でもあります。

アウターとして着るアランセーターとは違い、総リブ編みなので、体にフィットしアウターを上にレイヤードしても窮屈にならない編地ですね。


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また、軍用防寒セーターとしてコートインで用いられる、こんなのに近いイメージかもしれませんね・・・。ま、Workssweaterの現物を見たことないし、当時の写真は、皆モノクロだから色も想像するしかありません。

そんな話を、この間させてもらって何日もしない内に・・・・

イメージに近い編地サンプルが手に入手し、ワシが言ってた編み糸のクオリティに近い糸の見本帳が見られるので会いませんかと連絡を頂き、て さんはあいにく都合が悪くご一緒できませんでしたが、永田町の近くにある、輸入ニット糸商社:AMAX(アマックス・コーポレーション)さんに行ってきました。


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・・・・すると、どうでしょう?


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ワシがネットで参考にしていた60~70年代のイギリス陸軍のアーミーセーターが有るではありませんか! これ社長の私物とか・・・笑

それにこの会社を紹介してもらった、本多染色工業㈱の本多会長とAMAXの社長はワシが以前在籍していた㈱ダイドーリミテッドの別組織の糸部の人間ともツーカーの中だったと聞かされ、世の中狭いなぁ~・・・ほんと悪い事できなぁ~・・と思いました。

この歳になると、何故か業界の昔話ばかりになってしまいがちですが、イメージに近い編地サンプルを作って下さるということで、ちゃんと仕事しましたよ。

最近はファインゲージ(細番手)のフェミニンで軽くしなやか梳毛(毛羽が少ない)ニットが主流なので、ワシのイメージのやや固目で糸自体が羊毛の毛質そのままに近い(太くて平たい毛と細い毛がまじって紡績されているナチュラルでしっかりしていて温かいスコティッシュウール(ブリティッシュウール)を提案してもらいます。


本当はシェトランドウールが希望なのですが、すっかり売り手市場になったサプライヤーが、かなりいい加減な対応らしくて、去年取引をやめたらしく、代わりに提案されたのが

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この見本帳と・・・


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この見本帳と・・・・

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最初から染色されていて、ミニマムロットレスなストックサービスしているこの見本帳を拝見しました。



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これは最近のMOTOGUZZI社オリジナルトレーナー?  ハイゲージのタートルネックセーターらしき画像ですが、ガンバさんやはるとさんと、多分当時の色は白黒画像の明度から判断してこのバーガンディじゃないの? と話してたのですが・・・、

C/#206 CHERRYでとりあえず編地見本を作製してもらうことにしました。

デザインやディーテールはある程度頭の中にあります。

まったく同じものを復刻するのもアレなので、あーだこーだと思案中ですが。
デザインポイントとして最初の写真の右の人が来ているデザイン、左肩にボタンが有り、そこが開くタイプがイイかなぁ~と思っていますが、みなさんどうでしょうかね・・・

胸のロゴはこの編地だと編みこみができないので、当時の物と同じように刺繍で入れ込もうと思っています。
そして背中か腕には当時のクラシックな表記のファルコーネマークのワッペンでも
入れるかなぁ~


もちろん地味なのが好きなおじさん達や、他のバイクのオーナーさん達の為にも
刺繍無しバージョンも考えております。

単にオーダー数を確保する為という噂もありますがね・・・爆

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イメージ 24腰にこんなおされ~なポケットを付けてみたり・・・

当然Guzziの刻印のボタンもね!

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こんなショールカラーも温かそうですね・・・この手はUSARMYのセーターにあるな・・・。
以前アメ横の中田商店でオリーブドラブのこういうの買った記憶あり・・
でもどっかいっちまっです。

何か北の国からのゴローさんみたいな感じにならないようにしましょうね・・・


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歳とってくるとさぁ~~

目を三角にして飛ばすのではなく、肩の力を抜いて、こんな時代のバイクライフもいいよね・・・




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本当はこんなのが良かったりして・・・爆






あ!今思い付きましたよ!

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誰かさん達みたいな・・・

マックスフリッツの社長が
あ!やられたなぁ~と思わず悔しがるような

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同じ編地の同じ色で、ワッチキャップも作っちまえ!
なんてな!笑


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