けさ、いつもの駐輪場にカブを停めて、歩き始めると、足の裏に異物が感じられた。
歩く度に移動する。
多分大きさは米粒の4分の1くらいか・・
駅の階段までの100メートル強の間に、ソレを除去しなければならない。
でも、腰を曲げ、その行為をするのが面倒臭いので我慢しながら歩く。
銀行の脇の歩道と車道の境界に設置して有る縁石を見つけたので、其処に左脚を乗せて少しでも楽な体勢でフローシャイムのデッキシューズに手を伸ばし、不憫な足から抜いて、数回振り回し、また履き歩き始めた。
・・・?
依然、足裏の違和感は拭えないままだ。
まだ縁石があったので、びっこを引くように再び脱いで、今度は踵を縁石に軽く叩きつけ、慣性の原理を利用し完璧をきした。
残念ながら老眼のせいで前回同様ソレが落ちたのは目視できない。
朝の通勤時、こんな事に時間を取られてしまう余裕も無いので、一連の動作は流れるように連続的に行われる訳で、体幹が崩れてしまっている加齢なワシには、体操選手の床運動のそれに匹敵する試技の様にはならず・・。
当然着地に失敗して、脚が縺れて中腰のまま1人で朝から阿波踊りを踊ってしまった。爆
恥かしさも感じなくなったアラ還は哀しいね・・。
気をとりなおして、再び歩き始めると、何とまだ米粒の4分の1は確実にソールと足の裏の間で、ウザったい落ち着きの無い野郎のように席を立って教室を彷徨いているのである。
そいつの正体は大体想像はついていた。
猫がフローリングに蹴散らした錠剤のような形をしたパルプを固めたトイレの消臭砂の欠片だ。
それが履いている靴下に引っ付き、そのまま靴を履き、今の状況を引き起こして居るのだ。
だいたいワシか建てた家に後から来て、
我が物顔で振舞っている猫・・・。
そもそもワシは猫を飼っているつもりは毛頭無いのだが、猫が居る家に同居している立場に成り下がって居るのが全く面白く無い。
猫が居なければ、朝からこんな事にはなっていないのだよ・・・。
我慢しながら改札を過ぎ、いつもの乗車位置までホームを移動し、改めて異物を取ろうと片脚のままデッキシューズの中を覗き込み、指で確認したら、全くその気配も無い。なんだ! 小石などないじゃないか!
と、その時だった。
あげた左脚の親指の先に微かに何かがぽとりと落ちる気配がした・・。
猫の砂とおぼしき邪魔ものは、何と靴下の中に潜んでいたのだ。
普段リビングでは、年間裸足だからねぇ~。
然もありなん。
そのまま電車に乗ったさ・・・
今新宿で丸の内線のホームに向かって歩いて来たが、ソレは相変わらず靴下の中て好き放題やっている。
最近ネコブームらしいが、こんな事が有ることも想定して飼う事をお勧めしたい。
てか、猫のトイレの始末をチャンとせよ!と世の中の猫の好きに言いたいわけである。