お待たせいたしました。
では、Panzer museum 戦車編です。
受付の部屋から左手に回ると・・いきなりお出迎えしてくれるのは、
第一次大戦末期のSturmpanzerwagen A7Vの原寸大ジオラマです。
ここで確認しておきたいことが有ります。
当時の僕たちが散々耳にしてきたドイツ陸軍を代表する戦車は1/35や1/25のパンサーやロンメルだったはず、後にタミヤから1/25ビックスケールモデルの最終版としてリリースしたタイガーⅠ型を買って、初めて、へ~・・デザインが古典的だけどこんな重戦車あったんだ・・3号戦車や4号戦車よりは格好いいなぁ~なんて認識だったはずです。
でもパンサー/ロンメル、後にリリースされたキングタイガー/ハンティングタイガーに繋がるあのバクシャンぶりには敵わない。
小学校2年~3年のガキの情報源なんてたかが知れている。
難しい活字が羅列されている丸の様な戦争雑誌を読んでいとしても
写真ばかり見ていたような気がするし、恐らくその殆どがタミヤ模型が世の中にリリースした順番で順次得ていたに違いない。笑
然るにドイツ戦車のパンサーという綴りと言葉は当然幼い脳みそに最初にインプリンティングされた訳であり、ドイツの戦車はまずパンサー! 笑
小学生の僕たちにとってパンサーという言葉はあの格好いい後部が逆スラントの
パンサーを意味していたはずです!
事実誰もが作ったタミヤの初期の1/35のツインモーター駆動のリモコンのパンサーの箱絵にもただパンサーPANZERと表記してあっただけだったしね・・
ところが、 A7Vの隣りに展示してあった大きなパネルと・・
このプラモデルで作ったことのない戦車(解説にはPanzer1型と表記されている)のを見て・・
小学3年で時間が止まったままの僕は初めてここで重要なことに気が付くのです・・・
PANZERって・・? ドイツ語の「Panzer」って
パンサーって勇猛なヒョウのことじゃなくて・・
装甲とか鎧の意味なんだ・・・
歩兵の為の隠れ蓑的な・・・
そして・・・
Ⅲ号戦車・・説明パネルには: PANZER Ⅲ
Ⅳ号戦車・・説明パネルにはPANZER Ⅳ
これを見てその間違いに愕然とするわけである。
これ皆 パンサーじゃん! パンサーⅠ パンサーⅢ パンサーⅣ・・
んで・・・
僕らが通称パンサーと呼んでした戦車はパンサーⅤ型だったんだ・・
タミヤのモデル名の3号戦車/4号戦車とは、パンサーⅢ型/Ⅳ型だった訳ね・・
酷い話だよね・・
多分大人になってもプラモデルを作ってる人には今更の常識なのだろが、
昭和40年代前期で時計が止まったままの人は、僕と同じ感覚だろう。
実はこの後も出て来る、ソ連の自走砲SU-100もタミヤが勝手にジューコフと実存した軍人の名前を付けて販売したし、同じ例は実に多い。
Ⅲ号迫撃砲がハーケンクロイツ、T-10が重戦車スターリン、駆逐戦車ヤークトパンツァーがロンメル、同じく駆逐戦車ヤークトティーガーがハンティングタイガー・・と挙げると枚挙に糸目が無い!
当時のタミヤが子供が難しいドイツ語の形式名や通称を覚えられる訳がないとして
販促目的でガキでも解る名称を勝手に付けたという事らしい。
だから昭和30年代前期~中期の当時プラモデル好きの少年だった親爺は、
本国では全く呼ばれていないガラパゴスな名前を今でも信じているのだ!
タミヤも悪よのう・・・。
僕はこのPANZER MUSEUM で思わずジューコフだぁ~! ロンメルだぁ~と
指を刺してしまい、近くに居た他の見学者達に、変な顔をされてしまったよ。
タミヤ模型、お前のせいだ! 反省しなさい!
ここからは年代・時代別に画像をメインで貼り付けますね。
<第二次大戦中>
誰かさんが好きなPANZER Ⅳ型
それを戦車に積んだ当時世界最強の破壊力を誇ったTIGER Ⅰ型重戦車
展示されていないと思ってたTIGERⅠ型が・・
有った!と思って一瞬ゾクッとしたが、実物ではなく、再生された1×1スケールのタイガーⅠ型のモデル・・材質は樹脂と木材が主原料で重量僅か2t。軽すぎ・・・
本物は約60tだから 1/30だよ・・
その内の塗料の重量が200kgだって・・笑えます。
歩兵が走る戦車に目掛けて投げつける吸着地雷に対して、効果があるとドイツ軍が勝手に思いこんで高い金を投入して装備した非磁性体塗装のツィメリット塗装の説明。
でも連合国側はそういった武器は全然使わなかったので宝の持ち腐れだったらしい・・
⇒自分らが使っていた武器を敵が使うと思って、要らない装備をしてムダ金使った例で有名な話・・
この仕様は戦車モデラーの鉄板処理だよね・熱したマイナスドライバーを一個づつ押し付けて溶かすんだよ・・終いに根負けしてグダグダになるのが落ち。
いずれにせよ動態保存の当時の車両じゃないので、PANZER MUSEUMのHP内の展示車両にも載っていない・・ 真面目か!
交互に重なった支持輪無のカショエエ~トーションバー式の転輪。
これぞドイツ戦車特有のディーテール
ワシはタミヤのタイガーⅠを組み立ててトーションバーの仕組みを知り、
またそのトーションバーの先のL字のフックをはめる穴のタミヤの設計の構造的弱さを知った。
↑
コレ、解る人には解るのだよ・・・それもただ組み立てるだけではなく、リモコンでガンガン遊んだことのある人じゃないと到達しない領域ね・・笑
千葉城の族も喜ぶ この竹やりの排気管が象徴的な逆スラントの後部・・
これがバクシャンPANZERⅤの真骨頂! ロンメもねん!
腰下がPANZER Ⅴベースの駆逐戦車 ヤークトパンツァー(タミヤ名:ロンメル)
転輪が交互に重なっている横からの防御性が高い一+工の構造・・
タイガーⅠで初めて採用され、後のタイガーⅡ(キングタイガー)にも継承され
駆逐戦車ついでに・・軽型駆逐戦車 ヘッツアー
腰下がPANZER Ⅳベースの駆逐戦車
TIGERⅡ 通称キングタイガー これも作ったよ・・
装甲車等
シュビムワーゲン
Sd Kfz 251
これはシールドビームじゃないみたいなレンズのBOSCHのエンボスがいいねぇ~~!
戦車とバイクの合いの子・・ケンテングラート
操縦席には現代のブルトーザーの様な2つのペダルがあり、片方を踏むと旋回みたいな・・・んじゃハンドルはどうやってつかうのさ・・・?
<ドイツ軍以外の戦時中の戦車>
ソ連の大戦中の主力戦車の代表核 T-34
まぁ 他国の戦車はあまり興味がないけどね・・
この他に戦後の東西ドイツの冷戦時代の戦車もあった。
特に北大西洋条約機構NATO側に入った西ドイツの戦車が興味深かった。
西ドイツとの国境警備の問題もあり、日本も北側の脅威に対抗するために自衛隊が組織され戦後初めて装備された米製M-24 M41 そして61式戦車と推移してくのと同じように ドイツマークを付けた米製戦車が配備されていたようだ。
国防軍マークのブルドッグも??? う~ん馴染めない。
でもこれ殆ど自衛隊仕様と同じ気がする・・
米製 M42ダスター自走対空砲
起動輪が後ろで、キャタピラーと支持輪及び転輪の配置、ショックアブソーバーの仕様からM41ウォーカーブルドックベースの戦車という事が解る。