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Channel: MOTO GUZZI な おじさんの趣味とこだわりについて
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WOODY ALLEN と 今秋冬のトレンド

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今朝はやや冷えた。
おかげで布団からなかなか出ることができず、いつもより10分時間が押してしまい朝飯が取れず、慌てて家を出たので薬も飲めなかった。
 
朝もやの中をリトルカブで飛ばす。背後でこの前交換したデカいスチールBOXが共振してビビビ~~と唸っている。交換前には無かった症状だ。
 
多分何かの加減で震動が溜まる部分が発生したんだな・・?
 
溜息と同時に冷気が鼻から入り込んできた。
枯葉と排気ガスが混じった懐かしい臭いが鼻腔をかすめる。
 
16歳の11月30日、先輩から¥23,000で譲ってもらったチョッパーハンドルのST50(DAX)に乗り、同じような臭いの中、寒さに震えながら、畑が続く浦和郊外の道を走った40年前の寒い朝の記憶が一瞬蘇る。
 
奇しくも同じカブエンジン。信号待ちの時、両足の間から上がってくる
油臭い臭いも同じだ。電気バイクになったらこんな風情も無くなるんだろな・・。
 
 
やっぱり自分の興味の対象はベイシックな物や定番と言われる物、昔から引き継がれてきた背景の有るもの・・俗にビジネスでよく使う、STORYが有るものになってしまう。
 
あまり好きな言い方じゃないけど・・・
それって懐古趣味っていうのかい?  そうじゃねぇ~だろう・・。
 
別に、古ければ何でも良いという事じゃない。
だから骨董品にはさほど興味もない。
 
出た当初は革新的なものだったが、時代の変遷に負けず生き残りデザイン・機能が今でも通用している、それがすなわち定番! 
 
つまり勝ち残ったもの達が定番なのだ。
そして、そういう物は、大抵ベイシックな姿・形をしているものだ。
 
そんな流行廃り(流行)を乗り越えて愛され続けている物や事に触れると確かにその素晴らしさを体験でき、そしてさらにその思いが強まる。
 
言い換えればワシが嫌いな流行が定番を生むわけだ。
 
そういう意味でいえば、流行も悪くはないのか・・・?(爆)
 
およよ・・・ 大分頭が柔らかくなったところで・・・
 
 
 
 
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今年やたらにファッション誌をにぎわしているこれにまつわる話。
 
 
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F/Wシーズンはいつも上着はツィードにネクタイでお仕事!
 
怒られない程度にカジュアルで、かといって商談でも悪い印象をもたれないこういった着こなしは好きさ!
 
 
ところで、ツィードには代表的なのが4つほど・・
 
産地によって HARRIS(ハリス)、 DONEGAL(ドネガル/ドニゴール)、CHEVIOT(チェビオット)、SHETLAND(シェトランド) どれも英国連邦北部地方で作られるざっくりとしたアウター用の太番手の毛糸で織られた毛織物。  
 
ところが最近ジャケットに限らず・・・
 
 
 
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何故か この HARRIS TWEED ハリスツィードだけが
流行りらしい・・・・何処かに仕掛け人がいるはずだが、
 
この紡毛の毛織物、世界中でガンガン流行らせるほど潤沢に供給可能なものではないはずなのです。
 
だって、そもそもスコットランド北部の島の住人がその地で産出された羊毛糸をある品質基準で各家庭で織り上げた自家製の毛織物(ホームスパン)であり、ちゃんとHARRIS TWEEDと名乗れるには一定の品質検査を通った織物でなければファブリックネームを付けられないのだ。
 
下世話な話だが、この織ネームは、普通、反物を仕入れた時に何枚か割り当てがあるのだが、これだけアホみたいに貼り付ける場合はアパレルが生地卸商社や輸入元を通して1枚何十円という値段で購入し、それがHARRISTWEED協会にロイヤリティとして入る仕組みになっている訳けね!
 
まぁ協会としては、エコリサイクルのダサいネーム同様、沢山供給すればその分現金が入る訳だから、大歓迎かもしれんが、普通メンズのジャケット1着で生地は2㎡弱だが、たった面積0.02㎡使って織ネームって実際どうなのよ・・だよね。
 
 
 
 
 
国際羊毛協会の仕掛けなの? とも勘ぐってしまうのだが、
 
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WEBやファッション雑誌でこういうの見ると、開いた口が塞がらない思いだ。
 
この織ネーム・・・下のグローブは左の2双はまだ仕付け糸で仮縫いされているが、左側の2双やのウォレットなどは完全に四方叩き縫いされている!
 
おいおい! ちょっと待て!
そもそもこのファブリックネームは見えない裏地等に縫い付けるもので、ブランド織ネームすら表に縫い付けないのに・・・
 
 
それは無いでしょ!
 
 
 
 
よく、冬の風物詩でロングコート(特にカシミアの場合多し)の左袖にこのファブリックネームを取らないまま誇らしげに着てる 大バカ者 をかなり見かけるが・・・、
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    ネットにこういう写真載せるからそもそもタコが勘違いするの!
 
だいたい薄皮まんじゅう喰うときゃ、ビニールは取って喰うだろ!・・違うな・・
 
ライダージャケット買った時に沢山ぶら下ってたタグ取って着るだろ! うんうん
 
それと同じ事なんだから、流行るのは良いが、こういう商品というか、デザインにしたらアカンよ。  作る方も買う方もバカになる。
 
 
 
もしこれが英国ブランドがやっていたら世も末だ。
せめて日本のOEM商社がアホなノリで無理やりやらせていることを祈りたい。
 
へそ曲がりなドカマンとしては、
何もツィードはHARRIS だけじゃないでしょ? 
 
このままじゃ このファブリックだけが日本ではツィードになりそうな勢いだ。
 
だから DONEGAL(ドネガル/ドニゴール)、CHEVIOT(チェビオット)、SHETLAND(シェトランド)といったもっとマニアックな織ネームが裏地に縫われているジャケットを探して、ペンやスマホを取り出す時にネームをシレっと見せて着ましょうね! 
 
 
そもそも生活に密着した、冬の野良仕事に着る普段着なのだから、HARRIS TWEEDじゃ~い!と 構えないで、さりげなく、ツィードをカジュアルにお洒落に着ることを提唱したいのです。
 
 
そこで、ワシが最も素敵な着こなしと思われる男を紹介することにしましょう。
 
 
 
 
 
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ハイ!中央の丸出ダメ夫のお父さんの丸出ハゲ照役の
 
十朱久雄では有りません(笑)
 
 
 
 
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ズバリ! アメリカの映画界?演劇界?喜劇界?文学界?で偉才を放つ奇才 WOODY ALLENです。
 
 
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若いころから全く変わらぬ彼の着こなし・・・
 
アメリカントラッドの代表的な野暮ったさと御気楽な感じが素晴らしいオヤジです。ワシはジローラモのような着こなしより、ぜんぜん頑張ってない
 
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このように力が抜けた感じの・・・偏屈で粘着質で理屈っぽくて、およそ女性にモテない感じの風体の・・・利口そうなフザケタ親爺に、かなりというか、全く容姿も含めてなりたい! というほど憧れていたのであります。(爆)
 
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この人、年がら年じゅうツィードジャケット着てる印象がある。
映画の中でも何処でも・・・。多分映画に自ら出演する際も自前の普段の服で出ているに違いない・・。
 
 
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特にダイアン・キートンと共演した80年代初期のモノクロ映画 MANHATTANは、当時、前武や青島幸男、塚田 茂、高田文雄などの放送作家に漠然と憧れていたこともあり、この映画の主人公のWOODY ALLENその物のような極端なキャラクターに、服の着こなしに、髪型、表情、言い回しすべてにおいて感化された。
 
だから本質が判らないまま、見た目だけの理屈っぽい、斜め目線の、妙な正義感というか、融通の効かない困った親爺になってしまったような気がする。
 
 
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正直、ジューリッシュ特有の鼻がデカくてこんな禿げで、長頭のうらなり瓢箪顔のウエリントンやボストン眼鏡が妙に似合う感じの男になりたいという思いは、今でも変わらないが、いかんせんワシは典型的丸顔!
 
鼻も低いし・・・夢は叶わない。
 
 
 
 
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まだまだ理想とするオヤジには全然程遠いのであります。
 
 
 
 
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・・・・と言うわけで、
要はですね・・・ツィードジャケットは気合を入れて着るもんじゃなく、かと言って、休日や旅行のお父さんみたいに面倒くさいからポケットが多く着慣れている上着としてのジャケットという事でだらしなく着るのでもなく・・・
 
 
 
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アメリカの何処にでも居るような普通のおじさん風に、撫で肩の姿勢で、くたびれた太目のコーディロイパンツを履き、年相応に遣れた感じで着るのが良いのである。
 
 
 
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NCISのマクギーが歳を取ったらこんな感じになりそうだ・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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