高校の写真部の時、代々部長が受け継いで使って来た大判カメラ、マミヤの C33 Professional はワシが入部した時、先輩たちが全く使っていなかったので、一年生の夏休みに北海道に蒸気機関車の撮影に行った時に使って以来卒業までいつもワシのカメラバッグの中におさまっていた。そのC33の後継機種、C330 Professionalのカタログを手に入れたのはちょうど一年後の74年の夏だったがC33のどこか安っぽい外観がC330になり、リファインされ、当時は凄く憧れた。
しかし、お金が溜まれば撮影旅行代とフィルム代に消えていたその頃は到底買える代物ではなかった。
しかし、お金が溜まれば撮影旅行代とフィルム代に消えていたその頃は到底買える代物ではなかった。
来年還暦、あれから42年経ったのか・・・感慨もひとしおだが・・・
ふと思いついて都内の中古カメラ屋を物色は去年あたりから行っていたが、あってもも程度がマシな物は、簡単に手が出せる値段ではかったが、この前入手したSLIK MASTER が呼び水となり、またこの前実家で見つけた失くしたと思っていたSLIK プレート・デラックス6001に触発されて思わず悪い虫か騒ぎたて、ヤフオクを徘徊し落札してしまった。
早速届いたので40年の時空を超えて、操作など使い方すらすっかり忘れてしまったので、記憶を呼び覚ましましょうかね・・!
早速届いたので40年の時空を超えて、操作など使い方すらすっかり忘れてしまったので、記憶を呼び覚ましましょうかね・・!
この正面のMAMIYA C330 のアルミ鋳造の凸型のマークが良い!
また下のプレートにはProfessionalの文字が当時のローライフレックスを使っていた金持ちに対する微かな抵抗というか、ガンガン写真を撮っている実践者としてのブライドを肯定してくれるようでアマチュアにはもってこいのモデルでもあった。
勿論プロで使っている人はいたが、実務派はもっぱら同じマミヤのRB67や69プレス、PENTAX67、ZENZA BRONICAが多かったと思う。
ハッセルはお金持ちの道楽のイメージがある。
街の写真館なんかにはリンホフなんかがデンと置いてあったけどね~。
ハッセルはお金持ちの道楽のイメージがある。
街の写真館なんかにはリンホフなんかがデンと置いてあったけどね~。
フォーカシングは左右にあるハンドルを回転させてラック&ピニオンの仕組みで蛇腹のついた二眼レンズを前後に移動させてピントを合わせるのだ。
上部のポップアップするファインダーには凸レンズが付いており、スクリーンマットに左右逆さまに移し出された映像の細かなピント合わせをおこなうのた。
そしてこのカメラの最大の売りは
二眼レフなのにレンズが交換出来ると言うことかな!
かのカメラにはセコール105mm F.3.5 DS という所謂標準レンズが付いている。一眼でいえば55mmだね。本当はもう少しワイド気味のレンズも欲しいが、それはまだ先のこと!
この前実家で片付けをしてた時に昔のカメラバッグの中に入っていた半端もんの46mm径の変なフードをあてがったら見事に嵌ったよ。笑
あ、なんで二眼レフはレンズが2つかって?
上のレンズはビューレンズといって、ファインダーを覗いて、確認する為だけのレンズ。
実際フィルムに画像を焼き付ける為のレンズは下のレンズでシャッターと絞りがついている。
このマミヤの105mmDSレンズの凄いのは見るだけのビューレンズにも絞りが付いていて、実際絞って被写界深度が確認出来るとこです。
あ、被写界深度と言うのは、絞りによって(レンズにはいる光の量によって)ピントが合う範囲か変わるので、背景のぼけ具合やピントの合う範囲を確認する時に使うのです。
目が悪い奴が、指と指の小さな隙間でピンホールをつくって片目で覗くと被写界深度が深くなって黒板の文字が読めるアレと同じ原理だね。
一眼レフは、その両方の機能を1つのレンズで賄うわけ。
だからレフ板つまり反射板たる鏡が常時固定の二眼レフに対して一眼レフはシャッターを切った時だけ跳ね上がってフィルムの方に光を通し感光させるわけだ。
だから一眼レフは見たままの角度と構図で写真が撮れるカメラなんですよね。
二眼レフは軸が上下に微妙にズレるから、遠くは良いか近距離は見た時の目線よりも撮影ポイントが7cmくらい下にズレるわけ。
それが嫌だったから単眼のカメラ、つまり一眼レフが二眼レフの後の時代に生まれたわけだ。笑
さあ、ブローニーフィルムを買って来てどこかで試し撮りでもするべ~かな?笑