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Channel: MOTO GUZZI な おじさんの趣味とこだわりについて
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雪の週末  (大雪を楽しむ)

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金曜日はカミさんの誕生日だったので早目に出先(会社の倉庫@松伏町)から家に向かった。
 
 
 
週末雪が降ることがわかっていたので、近くのカインズホームに寄って¥1,980の長靴と車の窓用撥水コートを買う。
 
混んでいると思われたホムセンの売り場は、やけに空いていてガラーンとしており、雪に関係する物の棚はどれも豊富な品揃え・・・
 
やっぱり関東の人は呑気だな・・てか雪降ったらむやみに出歩かないというのがこの辺の人の常識なんだな・・きっと。
 
ワシは北国生まれ、雪が降っても普段と何も変わらない日常を送りたいというDNAがある。だからボ-イスカウト精神じゃないが、備えよ常に! でついつい、他の家庭より要らぬ物を買い込んだり、準備で忙しくなったりする。
 
不謹慎だが、ここだけの話、大雪で不便で厳しい状況になることにちょっとだけ、期待しワクワクている自分が居たりもする。
 
それは、困難をクリアしていく快感、トラブルシューティングしていく過程を楽しむ的な・・・・・・折角カッパを買ったら、ツーリングで雨が降らないかなぁ~とついつい思ってしま不届き者のそれと同じだな(笑)
 
そんな妙に高揚している気持ちを抑えつつ、帰宅。(笑)
 
 
 
互いの誕生日だからと言って、夫婦で洒落たレストランでワインを飲み、祝うような中野良いセレブ様とは違い、我家にはそんな贅沢は無い。
 
娘2人を連れ近くのファミレスで安い食事をするくらいのものだ。その日もCOCO’Sで一人¥1000くらいのメニューを頼んで既に嬉しくもなかろう、ウン10何歳の誕生日を祝った。ま、節目みたいなもんかね・・・。
 
深層心理には、高級な料理と花束と優しい言葉の一つや二つも有っていいのに・・・と思ってはいるだろうが、悲しいかなそんなシチュエーションを起こしても はぁ~?と引かれて終わりだろう。
 
それに長女Aは日曜が本命校の受験日、一日雪が降った翌日というリスクを考えると気が気じゃなくてそんなおめでたい気分にもなれない。
 
おまけにその日はルマン会議の宿の打合せに小諸まで行く予定と重なり、朝の悪天候による交通マヒの対応との兼ね合いで余計気が重かった。
 
助かるのは当の本人がノー天気で切迫感がぜんぜん無いこと、学校でも天然キャラらしい。おまけに明日の土曜日は、2個目の滑り止めの女子大の発表日・・・と言っても携帯でアクセスして受験番号を入れれば、結果が画像がで出るらしい ・・何とも重みのないことよ・・・
 
食事を終え、これから雪必至のさして寒くもない湿った空気の中を家に帰り
雪対策をする。
 
ガレージのない我が家は、ルマンとCT110の上にオーニングが通常張り出しているのだが、重い雪には弱い構造なのでさっさと巻き取り、それらにはバイクカバーをかぶせ、更にその上から農業シートを掛ける。
 
南側のベランダ下のリトルカブにはハンドルカバーと風防の所だけに、4輪車のタイヤ用のカバーを被せ、もう15年も使っている雪かき用スコップと車用除雪ブラシを玄関に出し、自転車類をすべて玄関の軒下に集め、来る大雪に備えた。
 
先週既にスタッドレスに交換済みのボルボのワイパーを起こし、空気圧をやや低めの1.8kgまで落とした。
 
いつでも来いや~~!
てな具合の、大雪警報に燃える50代半ばの北国生まれのおじさんだった。
 
 
 
 
イメージ 2
 
朝起きると、明け方から降りだした雪は関東では珍しい積もりそうな六角柱の細かい結晶の雪だ。
気温はー2度。 春の淡雪のような感じではなく、積りそうな予感がした。
明日の娘の件、小諸行きなど、判断しなければならない事が面倒臭かった。
 
最近、そういった外的要因というか自分以外の煩わしいことが判断材料なることで、悩むのがとんと苦手になってきた。 流されたい・・・判断したくない。俺様は思ったまま好き勝手に居たいのに、いざとなればその時判断するよ!  なんで今、判断しなくちゃならないの・・・・・!
 
これも加齢による症状なのか・・・(笑)
 
想定できている困難には立ち向かう欲も元気も有るのに、
自分以外のアンコントローラブルな流動性に支配されるのが、とっても嫌!
 
それっていわゆる人生や社会、運命への抵抗なのか!?
 
 
いやいや・・・・・  単なる我儘が加速してきたっちゅうだけだね(爆)
 
 
 
 
明日は明日の風が吹く・・ということで、バイクも弄れず朝から暇なので、
効果が一向に出る気配もないスポーツジムに行った。
 
今日でのべ8日目、一か月弱が経過している。
一通り自分で立てたメニューをこなす。
いい加減にやってるからか、筋肉痛が全然来ない。
なかなか良い出だしと勝手に思っているのだが、もしかしたら大きな間違いが存在しているのかもしれない。  でもまぁ いいや・・・
 
 
お昼過ぎ、帰宅する頃には、積雪も10cmを越え、吸音効果のある雪のお蔭で、街の雑音は消え、耳に入ってくる音は北国ではほとんど聴くことのなくなった道路を叩くチェーン音だけが通りに響いている。
 
昭和30年代の雪国の町の音だ・・・・。
 
学習塾に次女Hを送る。
走り始めると、朝とは違いかなりの湿雪にフロントが空転気味になるので、ウインターモードのスイッチを入れる。
北欧の車とは言え、只のFF、スタッドレスを履いていてもやはり関東の湿雪は滑る。
18年前の車とはいえ、850はTRACSというボルボ独自のトラクションコントロールが付いており、変な挙動になる度に前後左右のタイヤはジジジジ~ッと動作しっぱなしだ。
 
以前TRACSの回路基板が壊れて自分で分解リペアしたが、しっかり動作してくれてるのは、とても嬉しい。
 
調子こいて急ブレーキを踏んでABSの動作もさせてみる。
娘にマジで怒られ、たが、ズズズzzzz~!としっかり動作した。
 
850・・・・ロートルだが、まだまだ現役で行けそうだな・・・
 
でも翌朝の日曜日の朝、長女Aを同じ道を走り駅まで送って行ったが、かなりタイヤというかハンドルを取られ、やっぱり雪道は四駆が安心だとつくづく思わせれる。
 
やはり、次はジムニーか N-ONEの四駆だね・・・。
 
その日は、その後家で何もできず、よりによってこんな雪の日に一部のおじさんたちが、吉祥寺の某大学付近の店で盛り上がっている時に、最近手に入れた5.1ch用のセンターSPとサラウンドSPをAVAMPに繋いで、MJのTHIS IS ITのDVDを観ながら音場の調整をしていた。
 
後は、サラウンドのセンターSPを手に入れ、リビングの床下にもぐり込んで、ケーブルが通る穴を開ければ、6.1chの完成だす。
 
あ、そうか・・・TV台を改造してセンターSPをはめ込む場所も作らなければ・・・・。
 
 
しかし、関東では45年ぶりの積雪量という事で、自分の記憶を辿ってみた。
 
56歳ー45年=11歳  という事は、小学5年生の3学期の今ごろ・・。
 
 
そう・・・あの大雪の日は鮮明に記憶している。
 
あの日は、朝から雪がチラホラ降っていて、ストーブ用の石炭置き場から学校の自転車置き場に続くコンクリート張りの外通路から見上げた空はどんより灰色に曇っていました。
 
 
イメージ 1
ベージュのモルタルの校舎の色はライトグレーの空と同化して、無限に振ってくる雪の底をより鮮明にグレーに見せるのです。
 
空に向って口をパクパクさせて、降ってくる雪を食べてる同級生の悪ガキ達の姿、まつ毛に付いた雪が妙に可愛いクラスの娘・・・
 
その日は待ちにまった学芸会の日、ワシは絵の上手い同級生の金井君と組んで自作の紙芝居を披露することになっていました。 そしてそれが終わったら、2人で、浦和の調神社(つきのみや神社)の近くの旭堂という市内屈指の品揃えを誇る模型屋さんに行って、一緒に作り続けてきたプラモデルと決別し、HOゲージ(1/87スケールの鉄道模型)の機関車と線路、電源トランス(コントローラー)を買い、鉄道マニアデビューをするという特別な日でもあったのです。
 
雪は朝から降り積もり、父兄が揃うころには、ぶち抜き教室の石炭ストーブは真っ赤に熱くなり、教室内は熱気に包まれていました。
 
そしてワシと金井君のお紙芝居の順番がやってきました。
紙芝居のテーマは 未来の我が街 です。
 
お約束の、きのこみたいな建物の間をモノレールみたいな乗り物や流星号のような形状の車が透明チューブの中を走り回ってる・・・的な絵柄だったような気がします。
 
多少どもる癖のあった金井君の代わりにワシがすべて読むことになっていたので、すっかり上がってしまい、部屋の熱気と相まって発表の間は、顔が真っ赤で汗びっしょりになり、何をどう話したのか全く分からない状態でした。
 
やがて、学芸会は終わり、互いに一旦母親と雪の中、家に戻り、必至に貯めた貯金1万円を持って、降り続く雪の中、長靴を履き、旭堂を目指します。
 
事前に互いに決めていたHOゲージの機関車、ワシはカツミ製ブルーのED100(フリーランスモデル:EF65の500番台のEDタイプ)と一番安いコントローラーとカツミの線路(16本組:R=60cm)を買いました。
金井君は何を買ったのか記憶が怪しいのですが、我家より相当金持ちの家だったのでワシの予算の2倍の投資額で当時の花形電気機関車 EF66と20本組レールを買ったような気がします。
 
普通ならプラモからDC12V駆動の1/24スロットカー(僕らは当時レーシングカーと呼んでした)に昇格するのが、正常進化なのに、ワシ等は、同じDC12V駆動とはいえ、一気に大人の世界の1/87の真鍮製(金属製エッチング模型)に同じ小学校ではワシ等たった2人だけで旅立つという快挙に、内心やや大人になった誇らしげな気持ちを秘め、いつもなら校庭でアホみたいに騒いで雪遊びのパターンだが、長靴の上端に迫る程に積もった雪にもかかわらず素直に踏みしめ、途中でふざけたりもせず、雪が長靴の中に入らぬ様2人で真面目に帰ってきたのです。
 
 
その時買ったHOゲージは、高校2年の春、自動二輪の教習費用捻出の下取りされました。
 
45年ぶりの大雪はそんな幼い記憶を鮮明に蘇らせてくれました。
 
 
今日は撮った画像を誤って、すべて消去してしまったので画像は無しでやんす。万が一見つけたら、後にUPします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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